HOMEDiamond Story -代表あいさつにかえて- › 税理士らしくないと言われても、すべてはお客様のために。
第3章

税理士らしくないと言われても、すべてはお客様のために。

 ある日、一本の電話が入った。ロサンゼルスから国際電話だ

 ??そう言えば先週、知人のR専務からロサンゼルス在住のUさん(ウチナーンチュ(沖縄出身者))に私を紹介するから相談にのってくれと頼まれたばかりだ。ロサンゼルスからなのにとても近くにいるような電話だ。Uさんは人懐こい声で、

 いや~山内さん、はじめまして。R専務から噂は聞いてますよ。力になっていただけそうで嬉しいです。沖縄特産物をアメリカに流通させようと思っているんだけど、国際税務をはじめ色々と相談したいので、是非ブレーンになってくれませんか?という相談だった。
 
 この特産物は他のメーカーが既にアメリカ進出を果たしていたはずだと尋ねてみると、どうも芳しくないという。Uさんはアメリカ在住40年の商社マンであり、バックグラウンドは頼もしいメンバーや組織を持っている。アメリカ市場への進出はセオリーをきちんと踏んでいけば、この特産物はとても有望な商品になり得ると言う

 先の電話から数日後、Uさん帰国と同時に数回打ち合わせを行った。まず最初に有望な特産物を、アメリカマーケット向けに商品化していただく、パートナーとなるメーカーの発掘と選定が必要だ。県内の有望な企業の中から数社候補を絞り、企業のトップとお会いすることにした。その為に先日は米国人コンサルタント2名とUさん、私の4名で、石垣市と宮古島市を訪れた。
 その後本島に戻り数社のトップとお会いした。現在、このプロジェクトは着実に進行しており、国際税務に関する面で私の出番も多くなってきた

 そうだ、英語を勉強しなくては!すぐにその気になるのが私の悪い癖で、数年前に挫折した英会話教材を取り出して、車のBGMに教材英語テープを聞き始めた。

 「ふむふむ…etc…実務が絡むと英語もすんなり耳に入ってくるぞ…(笑)」

 Uさんだけでなく、他にもアジアをはじめとして海外進出をする企業は沖縄でも増えており、私の元へも相談に訪れる。彼らの為にも国際税務の側面から、進出する企業のサポーター役になっていかなければと思っている。

ある日ひょっこり関与先のT社長がお見えになった。
「先生、私の友人の会社が調査に入るようで困っています。面倒みていただけませんか?」

 聞いてみると、会社を設立して9年経過しているが税理士に一度もお願いしたことがないそうだ。早速、その会社の社長と専務(奥様)にお会いした。話を聞き一連の書類や帳簿を見せてもらうと、どこが問題で、どのような指摘をされるのかがすぐに予測できた。そこで社長にそのことについて説明すると、あっけにとられポカンとしている。自分たちで何の問題もないと考えていたやり方を指摘されるとは、全く予想していなかったようだ。心配する社長と専務を励ましながら見送った。

 はたして、税務調査は無事に終わった。やはり指摘した経理処理では否認され課税されることになったが、反対に経費算入出来ることも私が指摘し認めてもらえたので、税金は予測の半分となった。これには社長と専務は大層感激していた。

 「予測した税金が半分になるなんて、専門家を使うってこんな事なんですね。恐縮するのはこちらの方だった。

 こうして調査からお客様になっていただくことも珍しくない

 今日はこれから嘉手納のA社長の連帯保証債務の件で、A社長と共にR銀行へいくところだ。
 連帯保証人として多額の借入金の支払いを負うハメになってしまったA社長
 抵当権となった不動産の処分も含め、やはりA社長の立場からすると心細い。A社長の為に何とか借金の元になっている不動産の売却や残る借金の返済方法を銀行と協議していく。登記に関しても、債務者変更でいくにはどのように行えば登記に関する費用を抑えられるか等、司法書士と詰めていく。

 多岐に渡って仕事をすると、税理士なのに税理士らしくないね。こう言ってお誉めいただくことも、お叱りを受けることもある。しかし、それがお客様のためになる仕事なら、税理士のフィールドに拘らずやろう!というのが私のモットーだ

 けれど様々な事柄をこなすには、決して私一人の力だけでは不可能である。信頼できるパートナーと優秀なブレーンに恵まれたからこそ、今日までやってこれたのだろう。

 いつも仕事に感謝し、仲間に感謝し、お客様の成功に喜びを感じる専門家でありたいと願っている。

 嘉手納からの帰り道、ギラギラ照りつける太陽にバテそうになりながら「こんな暑い日はぜんざいだ!」さらさら氷のお気に入りのぜんざいに舌鼓を打ちながら「ふう~」と一息ついた。そうだ、会社のみんなにもお土産しよう。涼を得て気分もスッキリ、17個のぜんざいを車に積んで帰途に着いた。

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